2018年10月8日 （仮訳）綿毛状ホシゴケ科地衣の新属Cryptophaeaおよびその系統的位置 Van den Broeck, D. & Ertz, D. 2016. Cryptophaea, a new genus of byssoid Arthoniaceae (lichenized Ascomycota) and its phylogenetic position. Phytotaxa. Available at: https://doi.org/10.11646/phytotaxa.261.2.6 [Accessed October 8, 2018]. 【R3-05563】2018/10/8投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ コンゴ民主共和国において採集された樹皮生地衣の一種を検討し、新属新種Cryptophaea phaeosporaとして記載した。 本属は地衣体が綿毛状痂状で、子器が帯褐色で斑点形綿毛状、子嚢胞子が帯灰色～褐色石垣状、地衣成分としてパリエチンを含むことなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析でGlomerulophoron属と姉妹群を形成した。 Democratic Republic of the Congo, Orientale Province, Tshopo District, Yangambi, along the road between the herbarium of Yangambi and the WWF （新種） Cryptophaea phaeospora Van den Broeck & Ertz 語源…（属名）隠れた褐色（クリプトテコイドのホシゴケ科地衣と関係を持つことと子器の色から）/（種小名）褐色の胞子の 【よく似た種との区別】 Glomerulophoron mauritiae mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体が綿毛状でない 本種と異なりスポロドキアを形成する 本種と異なり蓚酸カルシウムの結晶を含む 本種と異なり地衣成分として2′-O-メチルペルラトリン酸を含む mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cryptothecia spp. 地衣体が綿毛状 子嚢が地衣体の限られた部分にのみ分布する 子嚢胞子が石垣状 mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢胞子が帯灰色～褐色になるという特徴を欠く 本種と異なり子嚢果内菌糸系を有する 本種と異なり周糸状体を有する 本種と異なり地衣成分としてパリエチンを含まない mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Herpothallon spp. 地衣体が綿毛状 子嚢が地衣体の限られた部分にのみ分布する 子嚢胞子が石垣状 mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢胞子が帯灰色～褐色になるという特徴を欠く 本種と異なり地衣成分としてコンフルエンチン酸、ペルラトリン酸、”chiodectonic acid”を含むことがある 本種と異なり地衣成分としてパリエチンを含まない mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Stirtonia spp. 地衣体が綿毛状 子嚢が地衣体の限られた部分にのみ分布する mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢胞子が類石垣状または石垣状ではなく横隔壁のみを有する mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Crypthonia spp. 地衣体が綿毛状 子器が斑点形 mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子器が帯褐色ではなく白色 本種と異なり子嚢胞子が帯灰色～褐色になるのではなく無色 本種と異なり子嚢胞子が類石垣状または石垣状ではなく横隔壁のみを有する 本種と異なり地衣成分としてプソロミン酸ケモシンドロームを含むことがある mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tylophorella pyrenocarpoides 子嚢が非アミロイド 子嚢胞子が無色から褐色になる 子嚢胞子が類石垣状または石垣状 本種と異なり地衣体が綿毛状でない 本種と異なり子器が綿毛状でない 本種と異なり子嚢胞子が分解して単細胞で装飾を有する断片に変化するという特徴を有する 本種と異なり地衣成分としてパリエチンを含まない